アイドルからVTuberまで。"推し"への愛を「尊ミートアップ」で語り尽くす 【イベントレポート】
人々が「好き」や「夢中」で生きていける、そんな経済圏の実現を目指すGaudiyは、2024年3月14日、株式会社Heurithmさんのオフィスをお借りして「好き」の共有をきっかけに生まれる交流を目的としたイベント「尊ミートアップ #1 〜 愛しさと 推しと 尊みと 〜」を開催しました。
イベント冒頭では、博報堂が発表した「推し」や「推し活」に関する調査『オシノミクスレポート』を引用し、「推しがいる場合といない場合では、いる方が幸福度が20ptアップする」といった調査結果を共有。「推し」の大切さをあらためて理解したところで、「推しについて話せるなら!」と集まってくれたゲストスピーカー3人にLT登壇いただきました。
本記事では、その現場に生まれた熱狂を、レポートとしてお送りします。
1. 「クリエイティブが切り拓く。櫻坂の新せ界」
今日は、人生の一部になっている「櫻坂46」についてたくさん語っていいということで、楽しみにしてきました。よろしくお願いします!
櫻坂とはどんなグループなのか?
「櫻坂(さくらざか)46」は、“坂道系”とよばれる秋元康先生がプロデュースするアイドルグループのひとつです。もともとは「欅坂(けやきざか)46」という名前で活動していたんですが、いろいろあって…、改名して、2020年から櫻坂として活動しています。
欅坂時代は楽曲に学生目線のメッセージが多かったのに比べて、櫻坂では恋にまつわるものが増えたり、衣装も可憐な印象になったりと、「大人の女性」へとグループ全体のイメージがアップデートされました。
ただ、改名後1、2年はグループとしては厳しい状況が続いていたんです。アリーナツアーで空席が目立ったり、紅白の連続出場が途絶えたり…、本当に苦労したんです…。
勝負の3年目、グループの勢いをつけた6枚目のシングル『Start over!』
完全にファン目線ですが、『Start over!』では、欅坂時代のパフォーマンス力と櫻坂で身につけた色気・可憐さといった表現力、これが合わさった集大成のような楽曲だと思っています。
あ!いまこれBGMで流れているのが『Start over!』ですね!あわせてきました?タイミングが天才!
勢いをつけた彼女たち、なんと、『2023 Asia Artist Awards IN THE PHILIPPINES』というアジアで活躍中のアーティストが集結する祭典で、「人気賞」と「ベストミュージシャン賞」の2部門を受賞したんです!
歴代受賞者をみると、2021年がTWICE、2022年がBLACKPINK、2023年が櫻坂、というグローバルで大人気のアイドルグループに並んでしまっているんですけど、めちゃくちゃありがたい!
この「人気賞」は、スマホアプリの投票で順位が決まるものなので、ファンたちが「みんなで櫻坂に1位をおくろう!」ということで団結して投票を頑張りました。
クリエイティブが櫻坂の羅針盤に
「クリエイティブが櫻坂の羅針盤に」。これは、2023年7月28日(金)~10月29日(日)に開催されたグループ初の展覧会『新せ界』の中で紹介されていたコピーです。多彩なクリエイターが表現する世界観が、櫻坂の進む道を切り拓いてきたんだなということが象徴的に伝わる展覧会でした。
業界で注目を集める方々がMVや衣装、ビジュアルに関わってくれているので、その例を少し紹介したいと思います。
例えば、衣装に携わっているスタイリストの Remi Takenouchiさん。櫻坂はいわゆる「アイドルっぽい」衣装がとても少なく、スカート丈はロング丈などの長いものが多く、肌もあまり露出しません。ファッショントレンドと、櫻坂の少し奇抜であったり繊細だったり楽曲の世界観を組み合わせたモード系のデザインが、「自分らしさ・櫻坂らしさを纏った大人の女性」を演出しています。自慢したくなるような素敵な衣装が多いです。
冠番組の合間に一度だけ流れるCMが、フィルム撮影の超アーティスティックな動画だったり、西洋絵画をコンセプトに取り入れたアートワークが海外でバズったり、公式SNSに突如暗号文が投稿されるような遊びごごろがあったり、クリエイティブにこだわりを感じるグループなんですが…、唯一課題に感じていることもあって。
それが、グッズデザイン!!
もっとよくできる!もっと冒険してくれ!と、常々思っています。笑
Buddies (=櫻坂ファンの総称)が “今” とっても楽しい理由
櫻坂ファンのことを通称「Buddies」と呼ぶんですが、今、このファンとしての活動がとっても楽しいんですよね。たくさんあるので駆け足で紹介させてください。
まずはなにより…、
「山﨑天がいるから」
わたしの推しを、本日はじめて紹介します。山﨑天ちゃんです!加入当時は13歳、現在18歳、人生のなかでも大事な時期、そんな成長の過程をファンとして見届けられていることに本当に幸せを感じています。
櫻坂を応援していて楽しい理由は他にもあります。
クリエイティブが公開されるたびにテンションが上がる
危機的な状況を自分たちの力で乗り越えてきた、苦労人
時に孤独に寄り添い、時に戦うことを教えてくれる楽曲
良い子ばかり&メンバーが仲良し。グループの空気が大変良い
クリエイティブに関心の強いファンが多く、心地よい
“チーム櫻坂”が強い
ファンの団結力が強く、治安が良い
まさに急成長のタイミング
…と、たくさんあるんですが、まさに今、推し活がめちゃくちゃ楽しいBuddiesなんです!大きな事務所のアイドルでも当たり前に人気になれる時代ではない中、ファンとアーティストの団結次第で、チャンスを掴んでヒットに導くことができるんじゃないかなと日々感じています。
彼女たちの活躍を一瞬も見逃せない!ということで、プレイリストを作ってきたのでよければ聞いてください!笑
20分の予定が30分も話してしまった…。
最後に宣伝です!デザイナーイベントを開催しますので、ぜひ、こちらにもお越しください。
2. 「おもしれーアイツを一般人に戻さない!サバイバルオーディションの楽しみ方」
「今日は僕のためにお越しくださりありがとうございます!」
と、アイドルみたいに言うように言われてきたんですが、恥ずかしいのでテンションチューニングしてはじめますね(笑)
皆さん、サバイバルオーディション番組って見たことありますか?
というのは、あくまで僕が定義したものなんですが(笑)
多くのファンを持つTWICE、IZ*ONE、Niziuといったようなグループが、このオーディション番組から生まれています。そして、「Girls Planet 999」というオーディション番組から誕生した9人組のガールズグループ「Kep1er」がぼくの推しです!
バトルの裏でうまれる、数々のドラマこそオーディションの見どころ
サバイバルオーディションの大まかな流れと、見どころを簡単に紹介させてください。
自己紹介&クラス分け
50~100名程度が参加し、自己紹介・A~Fといったクラス分けが行われます。最初に印象を与える「自己紹介」が超重要で、ここで花のある練習生を中心に番組が進んでいくことが多いです。
「あえてのF」といって、実力のあるメンバーが”あえて”下のクラスに入れられるというのも、そこからドラマを生む番組の醍醐味です。ポジションバトル
高い順位のメンバーから、ボーカル・ダンス・ラップなど曲を選ぶ権利が与えられ、それぞれパフォーマンスを披露します。
苦手なポジションでも苦戦しながら取り組む姿や、これもできるんだ!というオールマイティな実力を発揮するような場面が見せ場となります。グループバトル
この子と一緒にやりたい!というメンバーを指名し、グループを組んで楽曲を披露します。こちらも順位が高いメンバーから指名していくことになるので、「アベンジャーズ」グループが生まれやすく、人気のバトルです。コンセプトバトル
これまでのバトルが既存曲だったのに対し、ここではグループのために作られたオリジナル曲をもらうことができるんですね。ただし、グループに対して人数が決まっているため、グループから放出されるメンバーが出てくるなど、結構シビアなドラマが生まれます。
オーディションも後半に差し掛かり、苦しい状況のなかで頑張る姿にグッと順位が上がったり、下剋上があったり、見どころが満載のバトルです。デビューメンバー決定
いよいよ最終回、生放送なことが多いんですが、ここでデビューメンバーが決定します!最初は歌もダンスもできなかったメンバーが3ヶ月の期間を経て成長している姿に感動するんですよね…。
人気グループを輩出するサバイバルオーディション、なぜ人は熱狂するのか?
なんでここまで人々を熱狂させるのか、自分なりに分析してみました。
サバイバルオーディションでは、視聴者のことを“国民プロデューサー”と呼ぶんですが、「練習生をデビューさせる影響力を自分たちが持っている」というのが熱くさせるポイントだと思っています。この子をデビューさせたい!理想のグループに近づけたい!というプロデューサー目線で応援できるのが醍醐味です。
もちろん、練習生たちが寝る間を惜しんで努力して成長する姿や、そこで生まれた絆・友情を見守ることで、元気をもらえて、勇気づけられる。そんなところも人気を呼ぶ理由だと思っています。
“ファン”って、特定の人を推したいという内向きな関係性だと思うんですが、これらのサバイバルオーディションから形成された”ファンダム”は、コミュニティ外でも活発な交流を生んでいるんです。例えば、共通の目的である「推し」をデビューさせるために、「誰々に投票してくれませんか?」とみんなで呼びかけたり、駅や街中にサイネージ広告を出したり。
このファンダムの絆の深さと熱量も、サバイバルオーディションならではの特徴だと思います。
最後になんですが…、僕の推しである「Kep1er」、実は…活動期限が決まっているんです。今年の7月で活動が終了してしまうので、おそらく次のアルバムが最後になるんじゃないかなと思っています。(2024年3月時点)
そこで、僕が皆さんに伝えたいことはひとつ、悔いを残さないように、亡霊にならないように、
「推しは推せるときに推せ」
ということです!
本日はありがとうございました。プレイリストを作ってきたので、よければ聞いてみてください!
3. 「人生を彩る推しと過ごす日々~推しVTuberの布教を添えて~」
早速皆さんに「問い」なんですが…、今、推しはいますか?
会場:(サイリウムを振りながら)いぇ〜〜い!!
いいですねぇ!「推しがいるということ」は、どんなことなのか?私なりに定義してきました。
疲れていても笑わせてくれる
頑張ってる姿を見て元気がもらえる
生まれてきてくれて…、ありがとう
会場:(サイリウムを振りながら)ありがと〜〜う!!
というわけで(笑)、わたしのこれまでの推し、推しというか「好きのかたまり」なんですが、人生をかけて色んなものにハマってきたわけです。お笑い芸人、音楽、アニメ、俳優、マーベル、サンリオ、ちいかわ…などなど。
そして今、
「たどり着いたのは、VTuberでした。」
「VTuber」とは「バーチャルYouTuber」の略で、「キズナアイ」、彼女がVTuberの歴史を作ったといわれています。
で、ここからが本題、私の推しなんですが…、
甲賀流忍者ぽんぽこと、ピーナッツくんです!
知らない方がいれば、ぜひYouTubeをのぞいてみてください。
このふたり、滋賀県在住のVTuberで、なんと兄妹なんです!兄がピーナツで、妹がたぬき!わちゃわちゃしたくだらない会話や喧嘩が、すべて兄妹のやりとりと思うと尊いんですよねぇ…。
彼らが配信している「ぽんぽこちゃんねる」は、現在登録者50万人を抱えるチャンネルですが、まだまだ急成長中なので、今登録しておくと、古参の顔ができるかもしれません!
おもしろいだけじゃない!兄はラッパー、妹はアイドル、超実力派な奇跡の兄妹
見た目からしておもしろ枠なのかな?と思うじゃないですか。もちろんおもしろいんですが、それだけじゃないんです。VTuber歴6年目のベテランで、ふたりとも超実力派!
なんと、兄はラッパーの登竜門である「POP YOURS」に出場、妹はアイドルの祭典「TOKYO IDOL FESTIVAL」に出演する、奇跡の兄妹なんです。
さらに、全国の自治体・企業のゆるキャラの人気を決める「ゆるキャラグランプリ」では、 「企業・その他部門」で史上初、ユニットでの連続受賞をしています!
限界さがたまらない、「寿命1年の人の生き方」と評される体を張った動画企画
彼らはいわゆる“動画勢”と言われているんですが、編集した動画の投稿をメインにしたスタイルで活動しています。
町中華、サウナ、100均といった、ふたりの好きなものをひたすら語るレビュー系動画では、その偏愛っぷりを熱く語るのが面白くて人気なんですが、
VTuberなのに、なぜか体を張った企画も多いんです!
通称「ビワイチ」といわれる、1周150Kmの琵琶湖を自転車で一周する動画や、早朝から滝行を受けに行く動画など、ファンからは「生き急ぎすぎて心配。寿命1年の人の生き方をしてる」と心配されるほど。
この、限界さが!たまらない!!
そんなおもしろ企画を数々生み出している傍で、ピーナツくんはラッパーとしても評価されていて、これまでにアルバム3枚、EP1枚も出しているんです。
おすすめは、YOASOBIのikuraさんも絶賛する『グミ超うめぇ』。他にも超良い曲ばかりなのでぜひ聞いてみてください。
ネクスト推し活情報…、ついに滋賀へ!
「わたしとぽこピー」ということで、これまでサンリオピューロランドで開催されたライブやコラボカフェ、全国巡回の展覧会に出向きいろんな推し活をしてきたんですが、ついに、彼らの活動拠点である滋賀にいってきます!
米原駅も琵琶湖もドンキも、どこもかしこも聖地なので、滋賀って夢が溢れる場所なんですよね…、楽しみすぎます。
それでは最後になりますが、「ぽこピーがいるということ」を話して終わりたいと思います。
疲れていても笑わせてくれる
本当におもしろい!ぽんぽこはまじでやらかす、そしてそれに対する兄のツッコミが最高!
頑張ってる姿を見て元気がもらえる
動画はおもしろいのにライブはかっこいい!さらに成長していく姿をみていると自分も頑張ろうと思えます!
生まれてきてくれて…、ありがとう!!!
会場:(サイリウムを振りながら)ありがと〜〜う!!!
あ!最後に、「ぽんぽこチャンネル」のチャンネル登録をお願いします!直前に登録者数確認してるんで、ちゃんと増えているかみてますよ〜〜!
皆さん、推しがいる日々を楽しんでいきましょう!ありがとうございました。
4. さいごに
LT後の交流会では、「はじめて知ったけど、LTを聞いていたら気になってきたので早速チャンネル登録しました!」といった、新たな「好き」を見つけるきっかけが生まれたり、「わたしもこの曲のMV好きです!」と、共通の「好き」を分かち合う交流が生まれたりと、会場内のあちこちでアツいトークが繰り広げられました。
自分の「好き」について話したい、それをきっかけに生まれる交流を楽しみたいという方は、Gaudiyの公式X(@gaudiy_jp)をフォローの上、「尊ミートアップ」の次回開催にぜひご期待ください!
Gaudiyに興味をもっていただいた方は、下記の情報もぜひご参考ください!